共働き世帯が増加する中、住宅購入時にペアローンを選ぶ夫婦が増えています。ペアローンは負担を分散できるメリットがありますが、離婚時には複雑な問題を引き起こします。ここでは、ペアローンの基本構造と離婚時に発生する主なリスクについて解説します。
ペアローンの基本構造とは
ペアローンとは、夫婦それぞれが個別に住宅ローンを契約する方法です。例えば、5,000万円の物件を購入する場合、夫が3,000万円、妻が2,000万円と分けて契約します。名義や債務は独立していますが、担保は同じ不動産となり、だいたいは比率にあわせて持分が決まり、その持分の上になります。
離婚時のリスク1:名義を簡単に外せない
離婚後、どちらかが家を手放したくても、名義を外すには借り換えや完済が必要です。金融機関の承認がなければ、名義変更はできませんが、ペアローンの片方を外すことは金融機関の承諾は得られるケースはほとんどありません。
リスク2:片方の返済不能が家全体に影響
一方が返済不能になると、住宅は競売対象になる可能性があります。夫婦間で返済の連帯保証をしていなくても、担保が共通のため影響を受けることは避けられません。
リスク3:売却が難航しやすい
それぞれの持分を売却することは、片方の同意を必要としません。しかし、双方が揃って売却をしないと実際には買い手は見つからないのが実情です。
また、売却価格がローン残高を下回るオーバーローンでは、追加資金がなければ売却は困難です。
統計データで見るペアローンの利用状況
住宅金融支援機構の「住宅ローン利用者の実態調査結果」によると、ペアローン利用割合は近年増加傾向で、2024年10月31日〜11月11日調べでは、ペアローン利用が26.4%、収入合算利用が12.6%と全体の約4割と占めています。(出典:住宅金融支援機構 調査)。

まとめ
ペアローンは共働き夫婦に便利な仕組みですが、離婚時には大きな課題となります。今の家に妻が住み続けたい場合、借り換えや名義変更を早期に検討することが重要です。
当事務所では、住み続けたい奥様の名義にするための住宅ローン借換えを専門スタッフとチームを組んで解決します。
